ちょっとGPS-CS3Kに触手が動き始めた自分を冷静にするために,代表的な表示ディスプレイ付きGPSロガー4機種(WPL-1000,M-241,GT-31,GPS-CS3K)を比較検討することにしました
| メーカー 型番 | Wintec WPL-1000 | Holux m-241 | Locosys GT-31 | ソニー GPS-CS3K |
|---|---|---|---|---|
| 商品画像 | ![]() | ![]() | ||
| 精度(GPSチップ) | ◎(u-blox ATR0625) | ◎(MTKチップ) | ◎(SiRFstar III) | △?(前回より向上らしい) |
| バッテリーの持ち | ○(15時間) | ○(14時間) | ◎(31時間) | ○(15時間) |
| バッテリーの種類 | ○(単4×2個) | ◎(単3×1個) | △(充電式リチウムイオン) | ◎(単3×1個) |
| メモリ | ○(94,000) | ○(130,000) | ◎(20480+外部メモリ) | △(128MBだが15秒毎) |
| 外形(幅×高×奥) | ◎(31×85×23mm) | ◎(32×74×30mm) | ○(58×90×24.5mm) | ○(57×80×23mm) |
| 重さ | ◎(39g) | ◎(39g) | ○(98g) | ○(70g) |
| 防水 | × | × | ○(防滴) | × |
| 出力IF | ○(USB) | ◎(USB+Bluetooth) | ○(USB) | ○(USB) |
| メモリスロット | × | × | ○SD(SDカードの相性あり) | ◎MSDuo/SD |
| 最安価格 | ○(8,000円くらい) | ○(10,000円ちょっと) | △(16,000円ちょっと) | △(15,000円ちょっと) |
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これから上記表示ディスプレイ付きGPSロガー比較表の内容をいくつかポイントを絞って語ってみたいと思います.
GPSの精度
基本的にはGPSチップの性能で8割方決まってしまうわけで,GPSチップ御三家のu-blox,MTK,SiRFstar IIIのいずれかであれば,◎としていいでしょう.今回のなかでソニーGPS-CS3Kだけは,GPSチップを明らかにしていません.前回よりも精度が上がっていると謳っているものの,仕様を明らかにできない点でアンテナ設計の変更と考えるのが現時点では妥当と考え,△?という評価をしています.
バッテリー
専用充電池と汎用電池のどちらを採用するかで,評価が異なります.GT-31のように専用充電池を採用した場合,バッテリーの持ちはよくなりますが,電池切れや予備バッテリーの確保といった場合を想定すると使い勝手が悪い印象をもってしまいます.そのほかの機種のように汎用電池を採用した場合,バッテリーの持ちは犠牲になりますが,電池交換のし易さでの使い勝手はよくなるというメリットがあります.ただどの機種ともバッテリーが1日以上十分持つようになっているので,それほど問題ないと考えてよいでしょう.
ロギング可能なメモリー
どの機種も十分な量を蓄えられるように設計されているのですが,Locosys GT-31のように外部メモリスロットを備えている機種は,内部メモリが一杯になっても外部メモリに保存できるため,ロギング環境としては非常に素晴らしいといえるでしょう.SONYのGPS-CS3Kも外部メモリスロットを持っているのですが,記録した位置情報を外部メモリに保存するという使い方は想定していないようで,ジオタグ付与にも使うためのもののようです.勿体無いですね.また,またロギング可能な記録容量が128MBあるものの,位置情報を取得できる時間の単位は15秒で固定されている点がいただけません.GPSのログ取りが歩行時のみなら問題ないかもしれませんが,乗り物に乗ったときの軌跡が不自然なかくかくした軌跡でしか残りませんので.
外形や重さ
外部メモリスロットを備えていないWintec WPL-1000やHolux m-241に分があるといえるでしょう.GPSロガーはできるだけ小さいに越したことはありません.ただ全機種ともそれなりの小ささは実現できている点で,全て○以上の評価としています.
その他特徴を含めて総評
総合してみると,SONYのGPS-CS3Kはぱっと仕様を見ているだけだと,あったら便利なポイントをほぼ満たしたGPSロガーとなっている気がしてしまいます.ただ細かい点を見ていくと.いくつか気になるポイントが残っている点に気がつきます.(私も最初この記事を書いた時点では気づかなかったことがありました)上記比較点以外にもその他のGPSロガーも特徴的な機能を備えている為,それぞれ用途によって棲み分けがされると思います.最後に上記表のなかに書ききれなかった特長とともに各機種についてまとめてみます.

WBL-1000の特徴は値段の安さが一番です.加えてUSBケーブル不要でキャップを開けるとそのままUSBポートに接続出来る点も小さなことですが嬉しかったりします。
Holux M-241の大きな特徴は,ほかの携帯端末機器やWinodow以外のプラットフォーム(MAC)との連携が容易に行える点が挙げられます.これはHolux M-241が,この4機種のなかで唯一つ国内での通信許可の下りているBluetoothを持っている為です.(USB接続だとドライバが必要な為通常WindowsPCぐらいとしか通信できません).GPSログを各種機器でダウンロードできるだけなく,通信できる機器に対してGPSレシーバーとして振舞うことで,通信機器でのナビゲーションが可能になります.
Locosys GT-31の他と大きく異なる特徴として,ハンディGPS機種に普通ついているようなナビゲーション機能があります.目的地(ウェイポイント)までの単純なナビゲーションや、ウェイーポイントを複数指定してルート沿いに目的地までナビゲーションするトラックバック機能も備えています。またウェイポイント通過ごとに、ブザーとLEDで通過を知らせることも可能なことや,トラック機能では走行した軌跡を指定したタイムインターバルで画面表示することが可能であるため,ランニング等にお供させるGPSロガーとして考えると魅力的と考えられます.ただこの機種は上記したように唯一つ専用充電池を採用している点が好き嫌いがわかれるポイントになるかもしれません.
ソニー GPS-CS3Kの一番の特徴は,メモリーカードを直接差しこむだけで、撮影した写真と取得した位置情報を、パソコンなしで簡単にマッチングできる点と言えるでしょう.これまでこの機能はphoto finderというGPSロガーぐらいしかありませんでした.ただし,一度に書き込める情報は最大で60枚の撮影画像という制限があるようです.60枚以上の画像がある場合は複数回実行することになるのでしょうか.また付属のソフトの充実も見逃せません.特にSuper Mapple Digital Ver.9 for Sonyは非常に使い勝手がよいので魅力的です(Holux m-241やLocosys GT-3を楽天に出店しているパソコンGPSショップで買えば同等の機能のソフトを標準でバンドルされています.他のGPSロガーと比べ設定可能な自由度が低い点はあるものの,GPSロガーを初めて使う人には親切な設計になっている気がします.最後にPEG静止画以外にも,ソニーの一眼レフα等のソニー製カメラでのRAW画像や,ソニー製ビデオカメラやカメラで撮影した動画ファイルにも位置情報をつけられるという特徴が謳われているますが,RAWや動画への位置情報のつけ方がソニー独自規格と思われますので,あまり使い道がない気がします.





WPL-1000ですが、Bluetoothは付いていません。
ご指摘有難うございます.
GPS-CS3Kにあまりに気が行き過ぎて,他のロガーの仕様の記載内容にチェックが行き届いておりませんでした.正しく表を修正しました.